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こども

女の子へのほのかな憧れ、カルピスのあまずっぱさを思い出す : カッパのかーやん (新日本おはなしの本だな)(本)

カッパのかーやん (新日本おはなしの本だな)
カッパのかーやん (新日本おはなしの本だな)(本)

溝江 玲子,後藤 ゆきお,牧野 和子,
発売日:1996/11

2008/5/3 くろやぎベスト93レビュアー

4点

 夏休みも後半に入ったある日、小学校4年生の祐太は、近所のビルの建設現場に幽霊が出るというウワサを耳にしました。
 ビルの建設現場には、以前ひょうたん池という小さな池があり、子どもたちの遊び場でした。埋め立てのおかげでサカナ釣りもできなくなってしまった祐太とケンは、ひょうたん池の遊びおさめとして、幽霊探しに出かけることにします。

 夜中にビルの建設現場に忍びこみ、幽霊がいるらしいという穴の底に降りていってみると、「ヒイーィ、イィーイ……」という、泣き声ともなんともつかない気味悪い声が聞こえてきました。
 逃げだそうとした二人に、こんどは「タスケテ……」というかすかな声が聞こえ、声のする場所に恐る恐る懐中電灯を近づけてみると、なんと! カッパが助けを求めていることが分かりました。

 掘り起こして助け出し、話を聞いてみたところ、このカッパ名前を「かーやん」と言い、ひょうたん池に先祖代々、何万年も住みついてきました。
 ところがこの春、冬眠からさめて外に出ようとしたら、掘っても掘っても土ばかりで、ちっとも上に進めません。まわりに水気は少ないし、冬眠後で体力もないし、動けなくなっていたところに祐太たちがやってきたのです。

 「かーやん」を家に連れて帰った祐太は、仲良しのケンと、憧れの女の子涼香といっしょに、水がたくさん流れている田舎の川に「かーやん」を連れていってあげることにしました。
 大人に見つからずに「かーやん」を田舎に連れていくにはどうしたらいいのか。
 祐太が考えついたのは……。

 「かーやん」を自然界に戻してあげることを縦軸にした、ひと夏の冒険の物語です。
 「かーやん」の落ち着き先も心配だけど、涼香ちゃんといっしょに過ごせることの方がうれしい。
 そんな祐太のウキウキした心も伝わってきます。
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