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社会・政治

人脈とは何か? : 人脈の教科書~図解フジマキ流シビれる人生をつくる~(本)

2008/6/6 まぁちゃんベスト77レビュアー

5点

人脈≠友達だと藤巻さんは言う。

ビジネスにおける人脈とは「笑顔で付き合っていても、懐にはいつも刃をしのばせているような、そしてその間合いをよくわかり合っている関係」だという。

さらに「お互いを認め合う気持ちが働いている。互いを認め合う、一種の緊張感や尊敬の念が介在する関係」なのだそうだ。

なるほど。

人脈を作るためにはまず自分を高めることが大切で、その上で周りの人たちと積極的に関わっていくことが大事だということがわかりました。

その時にちょっとしたコツがあるのです。

そのコツを惜しみなく紹介してくれています。

・人脈は「利用」するものではない。

・人脈は自分を大きく見せるための道具ではない。

ということを心に刻んで志のある仲間とお付き合いをしていきます。

藤巻さん。ありがとう!
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未来は見通せていた : 悪夢のサイクル―ネオリベラリズム循環(本)

2008/5/28 くまベスト39レビュアー

5点

著者は、30年スパンで世の中を見ないといけないという。日本は格差社会になった。それはこの15年間で劇的に変化した。内橋氏はそのような社会が生まれた原因を世界史的な観点でとらえなおす。

そうすると、アメリカ、南米などで起こったことを見ていくうちに氏は「新自由主義循環」あるいは「市場原理主義の循環運動」があることに気がつく。それがいま日本に向かってやってきているのである。内橋氏は95年の段階で、明確に現代の日本を見通していました。なぜならそれはすでに世界で起きていたことだったから。


なぜ私たちは、ルール変更を受け入れたのか。

市場原理主義の起源はその経済思想の根拠はどのようなものか。

中南米で起きた「ネオリベラズム・サイクル」はどのような結果になり、何を教訓とするのか。

平和の問題とどのように関係するのか。

もうひとつの日本は可能か。…というようなことが展開されています。目から鱗の部分がたくさんあります。
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現実的理想主義者の声を聞く : 戦争のほんとうの恐さを知る財界人の直言(本)

2008/5/28 くまベスト39レビュアー

5点

この前、彼の講演を聞きました。すっかり品川正治氏のファンになってしまいました。その時私は「これからの護憲運動の指標になるかもしれない。経済が絡んでいるからだ。」と思いました。政治を動かすのは思想か、経済か、を問われると基本的には経済だと私は思うからです。

この本では、想像以上に経済人としての護憲の「戦略」が語られています。空想的理想主義ではないのです。あえて言えば、現実的理想主義といえるかもしれません。
品川さんはアメリカは「切羽詰っ」ているという。10ヶ月交代のアメリカでは兵士の交代が利かないでいる。だから早く九条二項を変えて欲しい。それを待つ余裕がないから、日本の海兵隊、韓国とドイツの最優秀のプロの部隊を動員したい。そのための米軍再編なのです。だから、日本が九条を国民投票で守れば、アメリカの政策を変えることが出来る、と言い切ることが出来るのでしょう。

「紛争」はなくならない。けれども「紛争を戦争にしない方法はありえる。」(42P)憲法の力をそう言い切る、老人の言葉に共感し、若者は何をすべきか。

「国家経済」にではなく、「国民経済」に軸足を置くのだといいます。例えば、アメリカの陸海空軍全体の総予算よりも日本の公共事業予算のほうが大きい。この「公共事業複合体」ともいえる体質を転換する。既得権益を守ろうとしている、ゼネコンやそれに結びついた与党ほかの政治家たちを転換させる。労働組合の声をもっと上げていく。(170P)

福沢諭吉は言いました。「一身独立して一国独立する。」それは品川流に言えば、「国民経済を確立して、アメリカから独立する。」とか「憲法を守って、九条の精神を世界に広げる」とか言うふうに私には読める。

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それでも素人がウソを見破るのは難しい : 議論のウソ (講談社現代新書)(本)

議論のウソ (講談社現代新書)
議論のウソ (講談社現代新書)(本)

小笠原 喜康,
発売日:2005/09

2008/5/25 3.14カラットのダイアモンドベスト13レビュアー

5点

最近はさすがに「少年犯罪の凶悪化が進んでいる」と言う人をテレビで見かけなくなったが、「日本人の学力が低下している」はいまだに定説のようである。

マスコミに携わる言わば情報の読み手のプロたちでさえ、本書が取り上げているウソを単純に信じ込んでしまう(と言うより何の検証もしないというべきか)訳だから、我々のような素人がこの手のウソを見破るのは簡単ではない。本書などの手助けが必要である。

最近、『〜のウソ』とか『〜を疑う』と言ったタイトルの出版物を目にする機会が多くなったのは、マスコミによる報道やそれらによって作られた定説を単純に信じ込むべきでないと思う人が増えてきたせいだろうか?
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本書発行の06年、改憲は時間の問題っていう空気でしたね。女系の皇位継承問題も騒いだし… : 明仁さん、美智子さん、皇族やめませんか(本)

2008/5/9 モワノンプリュベスト89レビュアー

4点

 64年、明仁皇太子がメキシコ訪問から帰国した後の記者会見で、ちょっとした成り行きから著者が美智子妃に煙草の火を点けてもらった話が楽しい(p27)。そもそも当時、そういう場で煙草を吸えたというのが隔世の感だが…
 あるいは、06年発行の本書で10年前に聞いたと書かれているが、美智子皇后が母校の聖心でテニスをする時、「あっ! やばい!」「よし! やるぞ!」なんて掛け声でやっているという話なんかも、そりゃテニスするんだからそれくらい言うでしょと微笑ましかった(p29)。同時に、その口調って皇后が若かりし頃の映画なんかに登場するオテンバ娘たちの喋り方と似てるんじゃないかと思ったり…
 吉田裕の『昭和天皇の終戦史』を引用しつつ、昭和天皇が戦争中には沖縄を本土決戦の捨石にし、戦後には「片面講和」を先取りする形でマッカーサーに沖縄に対する軍事占領の継続要望書を提出したことに触れ、「(昭和)天皇が戦後一度も沖縄訪問をされなかった理由であろう」(p137)と締める件りは、最晩年には女子高生たちから「かわいい」と形容された昭和天皇の人間性を浮き彫りにする。
 それにしても奥付プロフィールによれば33年生のこの著者、早稲田の政経を除籍になっているのに、57年に共同通信に入社している。どういう事情なのか、ちょっと知りたい。
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本書などによって知識を仕入れるしかない分野 : 統計数字を疑う なぜ実感とズレるのか?(本)

2008/5/7 3.14カラットのダイアモンドベスト13レビュアー

4点

例えば、厚労省が発表する平均初婚年齢は提出された婚姻届を元に算出されるので、生涯未婚の人のことは考慮されない。そのため、我々の実感と乖離したデータになってしまうとのことだが、マスコミが、そう言ったデータの算出方法や意味合いまでも報道することはないので、本書などによって知識を仕入れるしかない。

シンクタンクがマスコミ受けするデータしか発表しないと言う指摘も、常に心に留めておく必要があるだろう。
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日本経済界へのカンフル剤となるか? : モノづくり幻想が日本経済をダメにする―変わる世界、変わらない日本(本)

2008/5/6 sonojordanベスト26レビュアー

5点

週刊ダイヤモンドの連載コラムを加筆しまとめたものが本書だ。
筆者の知り得る限りだが、著者ほど実直で過激な論客はいないとおもう。
筆者の思うところだが、著者が言うところの「モノづくり幻想」を抱いている製造業とは松下(パナソニック)を代表とする「水道哲学」を未だに信仰している企業、それら大手企業への警鐘ではないかとおもう。具体的な固有名詞を使うことで連載中止が懸念されるためにそれらを伏せているのだろう。
現実に製造業が陥っているコスト対策を雇用問題(労働者と社会保障含む行政など社会全体のインフラ)や政治問題(金融政策、税制、規制緩和)と深く結びつけて批判している。
中でも「現状維持が目的」と化したような官僚主義的な民間企業のイノベーションへの取り組みなど、思わず苦笑するしかない洞察力には屈服するしかない。
実名報道(批判)の旗手が佐高信なら匿名報道(批判)の旗手は野口悠紀雄ではなかろうか。
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「構造=集合+相互関係」という話は人間組織でも同じ : 不機嫌な職場~なぜ社員同士で協力できないのか (講談社現代新書 1926)(本)

2008/5/4 ゴルゴ十三ベスト67レビュアー

4点

行き過ぎた『成果主義』ゆえにギスギスしてしまった職場。"数字で見えるモノ"(個人業績)にしか集中できなくなってしまった為に、"数字で見えないモノ"(組織内外の協力関係)が疎かになり組織全体としてウマく回らなくなってしまう笑えない悲劇(→「内側から見た富士通『成果主義』の崩壊」(城 繁幸)に詳しいですね)。数学(複雑ネットワーク)における「構造=集合+相互関係」という話は人間組織においても当てはまる訳で、いくら優秀な個を集めても各個人の間のナチュラルな協力関係(ケミストリー)が働かないとチームとして機能しないのは明らかです。そこで如何にこのケミストリーを取り戻し、働き甲斐のあるワクワクする職場を作るかということに主眼を置いた本です。
「役割構造」「評判情報」「インセンティブ」という3つのframeworkによる協力関係の解析(第2章)、社会心理学的な視点(第3章)は「そういう風に言語化ができるのか!」という意味で参考になりました。他の内容は既に他書で読んだ内容とかぶっていたので、特に新規性はありませんでしたが。(→例えば「私たちはどうつながっているのか」(増田直紀),「ピープルウエア」「ゆとりの法則」(デマルコ), 「部下を動かす人事戦略」(金井寿宏,高橋俊介),「リーダーこれだけ心得帖」(阪本啓一))
結論としては「感謝と認知のフィードバック」が重要とのことで、確かにそうなのですが、そんな綺麗事だけでは済まないというのが実際ではないでしょうか。具体例にあるような会社(Google)は、応募する人間のレベル・人選の部分で既に他の一般企業とは違うのです。本当に実力もなく高潔な意図もなく「自分さえ良ければ他はどうでも良い」という輩は時折存在しえます(→ 一種の"パレートの法則"?)。このような性善説だけでは通用しないケースにどう対峙するかの解答は本書にはありませんので、個々のケースにおいては工夫(or"再配置"の決断)が必要だと思います。
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次の段階として : 管理会計(本)

管理会計
管理会計(本)

桜井 通晴,
発売日:2004/04

2008/5/3 Notre Dameベスト61レビュアー

5点

 結構な厚さの管理会計のテキストです。ですから予め入門書などで基礎知識を得た上で読んだ方が良いかもしれません。けど、入門書では物足りない人にはいきなり本書を読んでも充分に理解できます。豊富な事例、数値例を挙げて管理会計を詳しく解説しています。分量がありますので、痒いところにも手が届く内容になっていますから実務家にも重宝するものと思います。商学部で管理会計を本腰入れて勉強したい人にはうってつけの本だと思います。まだ、アカウンティングスクールが本格化してない時に執筆されていませんからある意味、学部向けに書かれたレベルの高いテキストだと思います。けど、理解しやすい。これが本当のテキストと言うものです。
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人間が進歩することなんてありません : アル・カーイダと西欧―打ち砕かれた「西欧的近代化への野望」(本)

2008/4/27 recluseベスト66レビュアー

4点

以下は英文原本へのレヴューのコピーです。
題名は西欧の人にはショッキングなのかもしれませんが、私たち日本人にとっては余り驚くこともありません。西欧もラジカルイスラムも、どちらもその普遍主義への渇望と暴力による「社会と新しい人間への変革」を求める点では著者のいう通りなのかもしれません。どれも共産主義やナチズムという西欧近代の生み出した鬼っ子との共通点が満載です。この作品にはそれ以外にも興味深いテーマが満載です。the original modernisersはサンシモンやコントなどの市場原理主義や科学信仰の先駆者を扱った面白い部分です。科学信仰の非科学性とその宗教性そして科学の生誕の偶発性の指摘は眼を開かされます。a short history of global free marketやpax americanaなどは著者のアメリカ的普遍主義やwilsonの民族自決主義のもたらした害悪、そしてsocial engineeringへの情熱への嫌悪をベースとした素晴らしい論文です。アメリカで生活する際に感じる異様なまでのアメリカ的価値観への同調への圧力の息苦しさの秘密が見事に解明されます。というのはアメリカは世界のアメリカのモデルへの同調を求めるからです。著者が否定するのはsocial engineeringの危険性です。むしろ複数の価値が決して両立することない現実の中での、次善の対策への模索こそが賞賛されます。どの章も素晴らしい最初の引用(herzen, cioran,maistre, kolkowaski,hobbes)が掲げられています。全体としては著者の近著のblack massとだいぶ重複しますが、この作品の執筆時点では、啓蒙主義イデオロギーの終末論的性格の強調はまだ前面には出てきていません。
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アメリカという社会の恐ろしさと悲しさ : グローバリズムという妄想(本)

グローバリズムという妄想
グローバリズムという妄想(本)

ジョン グレイ,
発売日:1999/06

2008/4/27 recluseベスト66レビュアー

4点

1998年にアジア危機直後に出版された作品です。というわけで当時から気にはなっていた作品です。なんといってもちょうどそのころ読んだisiah berlinについての著作もある著者ですから。でも最初は別人と誤解していました。だって何でberlinの哲学を解説する人物がglobal capitalisamについて本を書くのか信じられなかったからです。しかしどういうわけでしょう。決して手にとって読むことはありませんでした。邦訳本の紹介の仕方が気に入らなかったからでしょうか?それとも私自身が、このglobalisationの流れへある意味、愛憎半ばする感情を抱いていたからでしょうか。というわけで、今年どういう風の吹き回しか、読み始めた著者の作品の中でも最後に読む羽目になってしまいました。2007年の金融市場の危機の本質がここでは予言されています。もちろん危機の直接の触媒を予測することは不可能です。でもアメリカのシステムが決して維持できないことは見事に解明されています。そしてそのような危機の下ではアメリカ自体が急変することも。時間のない方は、2002年の再版時に付け加えられたpostscriptを読むだけでいいでしょう。ここでは、その後の進展をも含めて、本書の見事な要約になっています。マルクス主義と新自由主義の共通点が見事に分析され、アメリカ自体が自国の問題に気がつかない限り、決してglobal free marketの問題は解決しないことがリアリスティックに指摘されます。そして歴史の長い射程の中では、このglobal free marketのイデオロギーも必ず忘れ去られ、歴史の記憶の空白の彼方に飲み込まれてしまうことをして指摘して本書は締めくくられます。
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教室という密室で行われている人格破壊教育 : 性教育の暴走(本)

性教育の暴走
性教育の暴走(本)

桜井 裕子,
発売日:2007/11/10

2008/4/26 according to the conservativeベスト68レビュアー

4点

  男女共同参画社会とジェンダーフリー(性差による区別の撤廃)は
国体の撲滅を狙うサヨキストが推進する企みですが、このセックス奨励
教育も同じ穴の狢です。小学校の教室で為されるコンドーム装着実習、
中高校生への未婚の母を奨励するかのフリーセックスの容認、更に同
姓の婚姻の容認まで目を覆いたくなります。狙いは、児童生徒が低学
年からの刷込みによる人格破壊、最終ゴールは左翼革命家養成です。
正に驚愕を覚えます。学校は子供たちを預ける場ではく、教師を監視し
なければならない場に変貌しました。健全な子供たちを育成するには、
家庭内でのしっかり子供たち会話し、今学校でどんな授業が行われて
いるか注視しなくてはなりません。余談ですが、二十余年前、TBSの
金八先生で中学生が出産する物語がありました。これが人権を装った
セックス奨励主義の先駆けだったと思われます。
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会社の魅力を出す手段会社の : 「勝ち組企業」の就業規則 (PHPビジネス新書 48)(本)

2008/4/25 vatmideoベスト76レビュアー

5点

単にいろいろな企業の就業規則の紹介かなと思って読み始めたらそうではありませんでした。モチベーションを上げるためにどのような規則を作るべきかといったかなり実践的な本でした。
残念ながら私の勤務する会社では、就業規則はある時は厳密に、別な場合にはルーズに適用される状態なので残念なのですが、比較的人数が少なく、トップがストイックな会社では配慮された「就業規則」というのは魅力を出す手段となると思います。

蛇足:でも違法なはずのパチンコ屋の景品交換所が当たり前のようにあるという日本では、「規則」というのはなかなか運営しがたいものです。
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この著者、私はやっぱり相当に年配の方だと思うんですけどねェ…分からないですけど : 戦前の少年犯罪(本)

戦前の少年犯罪
戦前の少年犯罪(本)

管賀 江留郎,
発売日:2007/10/25

2008/4/25 モワノンプリュベスト89レビュアー

5点

 本書を構成する全16章は、すべて「戦前は…時代」というタイトルになっているが、この「戦前」を「今」に置き換えると、ほとんど現在のメディアや巷の世間話に登場する言い回しとして違和感がなくなる。これはもちろん、意図的。
 戦前を形容する章タイトルが現在を語る言い回しと同じということから、「ああ、戦前も今と同じか、むしろもっと酷かったんだ」と感慨に耽るのも一つの読み方だろう。実際、本書には、そのような読み方を許すだけのデータ的厚みがあるし、著者も明らかにその点に自信を持っている(p293)。そして、そのように読む人の中には、データの間に挟まれた著者のコメントが時に皮相に流れ、嘲弄的で悪意を感じさせることを惜しむ声もあるようだ。
 しかし他方、現在を語る言い回しが戦前にも適用可能という事実に、クリシェで煽ることしかできないメディアや世間話の耐え難いまでの凡庸さを見ることもできるだろう。「私は少年犯罪などにまったく興味はなく、ただ情報の流れ方に興味が」(p293)あるという著者の言葉を額面通りに受け取れば、こちらの方が読みとして正解となりそうだ。
 とすれば、著者のコメントも、これはメディアの語り口を真似ているということになる。著者はweb上のある文章で「考える前に、まだいくらでも調べることがある」という趣旨のことを述べているが、そうなると「管賀江留郎」というペンネーム自体、「ロクに調べもせずに考えたつもりになっている連中」を擬態するためかも、という気さえしてくる。とすれば、こうして1冊の本を出版しつつも、著者「自身」は徹底的に希薄化され、捉え難い。
 ただ私としては、「私は少年犯罪などにはまったく興味はなく」という言葉に精神分析的な意味での「否認」を感じないでもない。またメディアの口吻のパスティーシュでありながらも、やはり著者の「人」と「思想」は滲み出てくるワケだし、web上の「少年犯罪データベース主宰」では飽き足らず本を出してしまいながら、それでも身元は明かさないというところに、何らかの屈折を感じてしまう。因みに新聞記事要約の手際は必ずしも良くなく、ワープロ登場以前の主述の捩れた悪文を想起させる。
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この二人が日本の民主主義を牽引する。 : 問答有用(本)

問答有用
問答有用(本)

田中 眞紀子; 佐高 信,
発売日:2007/11/07

2008/4/20 sonojordanベスト26レビュアー

5点

民主主義とは語弊を恐れずに言えば、相互批判を前提とした持ちつ持たれつの社会である。
日本には持ちつ持たれつという伝統的な習慣はあるが相互批判がない為に、それがしがらみになって様々な問題を引き起こす温床になっている。
本書は見た通り佐高氏と田中氏の対談集になっている。
このふたりが痛烈に日本社会の歪み「与えられた民主主義」の問題点を論じている。
政治経済、社会、民衆、全てに起こりうる問題は民度にかかわってくるからだ。
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笑い飛ばせない真実があります : ジョークでわかる中国の笑えない現実(本)

2008/4/19 according to the conservativeベスト68レビュアー

4点

ジョークとして一笑できないブラックな真実があります。
・中国でうそをつかないのは詐欺師だけ
・店に並ぶ商品を本物だと思っている人はいない等々
日本経団連会長にも一読頂きたい一書です。
  3 人中、2 人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。

想定される中国リスク : 崩壊する中国逃げ遅れる日本―北京五輪後に始まる戦慄のシナリオ(本)

2008/4/19 according to the conservativeベスト68レビュアー

4点

本書は中国発展の背後で進行しつつある中国リスクを綴った書です。
中国投資やビジネスを展開する方にお勧めします。本年の北京五輪
終焉後、外国からの投資というドーピングが終わり、中国株暴落が予
測されるのだと。そして、経済の混乱に始まり、少数民族、農民の暴
動へ発展し、中国史にお決まりの王朝の変遷がありうるのだと。隣国
の日本は、対岸の火事では済まされなので十全な対応策だと著者は
警告します。最大の問題は、中国崩壊という最悪のシナリオを想定す
ることがいわば、タブー視されていることとです。
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さらば猪瀬、田原。 : 佐高信の毒言毒語 (講談社文庫 さ 33-30)(本)

2008/4/14 sonojordanベスト26レビュアー

5点

単行本に買ってはいけない本(読んではいけない)と毒言毒語を加筆したのが本書。
「月刊佐高」健在なりである。
「正言は反するが如し」毒にならないものは薬にもならないと著者。
おおいに副(複)作用を期待したい。
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投資家とはどういう存在であるか。 : バフェットの教訓―史上最強の投資家 逆風の時でもお金を増やす125の知恵(本)

バフェットの教訓―史上最強の投資家 逆風の時でもお金を増やす125の知恵
バフェットの教訓―史上最強の投資家 逆風の時でもお金を増やす125の知恵(本)

メアリー・バフェット,デビッド・クラーク,
発売日:2008/01

2008/4/13 街道を行くベスト2レビュアー

5点

バフェット氏の125の語録が紹介されています。紹介者は、かつての義理の娘にあたるメアリー・バフェットとバフェットロジストと呼ばれるバフェットを師と仰ぐ集団の一人デビッド・クラーク。身近にいた人たちだけに、バフェットの人となりを知るエピソードが豊富です。この語録を読み進めて思うのは、まさに投資の基本です。これほどの人が徹底的に基本を守って投資しているのに、なぜ我々は基本を外してしまうのでしょうか。欲望があり、強欲があり、信念にかける行動をしてしまいます。この本は、投資家とはどういう存在であるかを再認識させ、欲望に振り回される態度を戒めてくれたものと思います。
  8 人中、4 人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。

家族破壊を目論む魔手から日本を守るために : ここがおかしい「男女共同参画」―暴走する「ジェンダー」と「過激な性教育」(本)

2008/4/12 according to the conservativeベスト68レビュアー

4点

  男女共同参画社会。おもて向き耳障りの良い言葉の背
後に隠された悪魔の思想を解説する一書です。特に、性差
による区別を無くそうべきというジェンダーフリーというスロ
ーガンの下、学校ではとんでもない思想教育がなされてい
たのです。小学生低学年児童へのコンドーム装着実習、中
高校生への未婚の母を助長する教育、目を覆いたくなりま
す。これらの真の狙いは、児童生徒の人格を破壊すると共
に、左翼革命家を養成することです。驚愕を覚えます。更に、
男らしさ・女らしさや、大和撫子・日本男児、男・女のくせに
などは使用を避ける言葉とされています。言葉狩りです。
  学校は子供たちを預ける場ではく、教師を監視しなけれ
ばならない場になってしまいました。健全な子供たちを育成
するには、家庭内でのしっかり子供たち会話し、今,学校で
どんな授業が行われているか注視しなくてはなりません。
  7 人中、4 人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
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