aReviews

Amazonの達人100名がナットクした、良いものだけを厳選紹介。

SEを越えて、さらに上位の仕事を行うために : ITアーキテクト Vol.16 (IDGムックシリーズ)(本)

ITアーキテクト Vol.16 (IDGムックシリーズ)
ITアーキテクト Vol.16 (IDGムックシリーズ)(本)

ITアーキテクト編集部,
発売日:2008/03/24

2008/6/26 佐倉ごるふベスト18レビュアー

5点

本書の特集は、どれも見逃せない。
テクニカル・トレンドの観点からは、目玉の特集である、
コンポジット・アプリ開発、という、新潮流。
SaaSの概観、詳細からはじまって、SOA/SOAPや、各社からの
ツール、ツールキットまでリストされており、利便性が高い。
さらに、コンポジットとは何か?マッシュアップとは何か?を
かなりのページを割いて詳しく解説。これは、本ムックの面目躍如か。

さらに、バリエーション豊かというか、アーキテクトが身につけるべき、
4つの視点を提言。(1)経営戦略など、企業の目指すところとのアラインメント、
(2) 業界動向、規制などコンプライアンスとのアライン (3)企業文化、企業内部
、組織とのアラインメント(4)内部統制やガバナンスの観点、などをあげており、
それぞれを詳しく解説。

さらに、記事として、企業システム最適化の「はやり」として、
ユーザ・エクスペリメントを4ページにわたって紹介し、ここも見逃せない。

バリエーションに富んだ記事と特集で、見逃せないムックといえます。
  1 人中、1 人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。

現代思想信者批判 : 〈宗教化〉する現代思想 (光文社新書 356)(本)

2008/6/24 ソコツベスト60レビュアー

4点

「マルクス主義」(共産主義)はキリスト教の最終形態であり、宗教ならざる宗教だ、といった物言いがしばしばなされるが、昨今の現代思想にしてもそうした傾向があり、これは問題ではないか、と批判的に述べる評論である。
近代哲学の信念である「主体」や「理性」を「脱構築」し西洋的な思念を相対化しつつ、「資本主義」や「ナショナリズム」の脅威を説き、そして各種の「マイノリティ」を称揚する思想運動が、ほとんど「宗教」のような凝り固まった発想のもと、自己の「教義」の正しさを他人に押し付けるのはいかがなものか、と著者はグチまじりに主張していく。
統一教会の元信者として宗教団体に集う人々の思い込みの激しさや寛容性の足りなさを肌身に実感していた著者は、現代思想の論者たちにも類似の性格を感じ取ってしまうという。なぜそうなるのか、という問題の構造を、著者はプラトン以降の形而上学的な思考方法の系譜をたずねたり、キリスト教の革命的な世界観を再検討したりしながら解きほぐしていく。
「現代思想」といっても一枚岩ではないだろうが、著者の言っている事にはおおよそ首肯することができた。評者は現代思想よりも宗教現象一般の方に関心がある者だが、舶来のポストモダン思想などで理論武装しつつ「近代」や「権力」を批判する人々の書く型にはまった文章を読んでいると、そこにある種の「信仰」の存在を見ずにはいられない。
しかし、ではなぜ「現代思想」と「宗教」は別々のものとして世間に流通しているのか、という疑問は残る。カッコつきで〈宗教化〉と形容しつつ現代思想が抱えている問題を槍玉にあげる著者の意図は理解しつつも、しかし現代思想はむろん宗教ではない。今後、現代思想に特有の「信仰」を共有する者たちが徒党をくみ定期的な儀礼を繰り返すようなことは、ありえないだろう。一部の「教祖」が著作や大学の講義のなかでカッコイイ「説教」をしてみたり、個別の「信者」がネットなどで調子のいいことを叫んだりしているだけだろう。著者は現代思想系の人々の擬似宗教家めいた独善ぶりに色々と迷惑をこうむっているからこういう本を書いたのだろうが、やはり世俗的な思想・哲学を「宗教」として考察し何かわかったような気になるのは、いささか安易であるように思える。

  2 人中、2 人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。

なかなか楽しい : 黒体と量子猫 1 (1) (ハヤカワ文庫 NF 323 〈数理を愉しむ〉シリーズ)(本)

2008/6/23 voodootalkベスト8レビュアー

4点

邦訳は2007年6月20日リリース。<数理を愉しむ>シリーズの一冊。筆者はサイエンス・ライターでAPS(アメリカ物理学会)の会員向けに会報誌の編集を手がけている人だ。

この本の特徴は有名な小説や映画の場面を引き合いに出しながら、物理史上の有名な出来事を解説してくれるところにある。たとえば『アダムス・ファミリー2』でウェンスディとパグズリーが赤ん坊と砲丸を屋根から落とすシーンがあるが、これをガリレオのピサの斜塔の伝説的な実験とひっかけて教えてくれる。なかなか楽しい。

ただ巻の1では『黒体と量子猫』とは何なのか、まで到達しない。答えは1935年のシュレーディンガーが登場する『2』まで待つ必要がある。
  4 人中、3 人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。

相変わらず情報量が凄い!!広告クライアントにも困らないですね(笑)。 : V (ブイ) ジャンプ 2008年 08月号 [雑誌](本)

2008/6/23 TOSHI-QOOベスト21レビュアー

4点

子供の月刊誌とは言え、この内容はいつもながら凄いと思いますね。(よくわかりませんが)ガンダムバトレイヴ:VJ特別限定カードダス「ルークエッジ専用ガンダム」が、ついてきますよ。最近子供たちが「ドラクエバトルロード」から離れてきていますが、付録小冊子「決定版!モンスタープラチナランキング」は久々真剣に見ておりました(笑)・・・第6章でメタルキングが入手出来ず、いやになったみたいです(そりゃなかなか当たらないよね、パチ同様に・・・わかるわかる!)。第6章必殺技ビッグバンは、一度是非みたいものですね(小冊子参照のこと)。小ネタですがジョジョのカードの「ロバート・E・O・スピードワゴン」の名前を見て、アメリカのロックバンド「REOスピードワゴン」が頭に浮かんだ方とは、是非お友達になりたいですね(笑)。来月号には、モリーセレクション「かくとうパンサー」と第7章小冊子がつくそうです!!
  2 人中、1 人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。

成幸者になるための十龍禅図 : ドラゴン・ノート(本)

ドラゴン・ノート
ドラゴン・ノート(本)

田中 良枝,
発売日:2008/06/20

2008/6/23 まぁちゃんベスト77レビュアー

5点

ドラゴンを知り、ドラゴン・スピリットを手に入れ、ドラゴン・ライダーになるためのドラゴン・ノート(本)です。

「ドラゴンっていったい何なんだ?」って感じた人は、ぜひ本書を手にしてください。

あなたのドラゴンを知る旅が始まります。

まずは、『三つの質問』に答えましょう。

そして、『四つの約束』をしましょう。

読んでいるうちに自分のドラゴンが動き出します。

この知恵を世に出してくれて、ありがとう!感謝です。
  1 人中、1 人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。

居酒屋タクシーとか・・・。 : 実は悲惨な公務員 (光文社新書 340)(本)

実は悲惨な公務員 (光文社新書 340)
実は悲惨な公務員 (光文社新書 340)(本)

山本 直治,
発売日:2008/03

2008/6/22 drivenベスト6レビュアー

4点

外務官僚が海外出張でマイレージを貯めるのはケシカラン、とか。
確かに不正はイカンのです、それはわかっていますが、昨今の風潮は
「役所=親方日の丸」から「役所=利権の温床、無駄遣いの塊」へ・・・
バッシングのオンパレード。

本書にもある通り、東大法学部卒業生の役所希望者が年々減っているのも
役所のこういうネガティブイメージの影響大、でしょう。かつては給料は安くても
社会的な地位の高さや使命感があったから良かったが、今はそれも無く・・・?
あげく、天下りなんてダメとなれば、優秀な若者が希望しなくなるのも無理はない・・。

役所バッシングも度を過ぎれば国を滅ぼすっていう著者の言が身に迫る。

  2 人中、1 人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。

マニアックな外国人たち : イタリア人は日本のアイドルが好きっ(本)

イタリア人は日本のアイドルが好きっ
イタリア人は日本のアイドルが好きっ(本)

高橋 正彦(音吉プレミアム),
発売日:2007/09

2008/6/22 3.14カラットのダイアモンドベスト13レビュアー

4点

ここに登場する外国人は、おそらく祖国でマニアックな人として扱われているだろうから、ほとんどのイタリア人が日本のアイドルを愛しているのかと思わせてしまうような「イタリア人は日本のアイドルが好きっ」と言うタイトルは良くないと思う。「日本のアイドルが好きなイタリア人」なら許せる。

ただ、豊かな文化が根底に無ければ、マニアックであっても日本文化に興味を示す外国人が現れることは無かったはずなので、彼らの目を通し、改めて日本文化のレベルの高さを認識することができる。また、どうやれば外国人に受けるかなどとは考えずに、ひたすら日本的なものを追求していけば、日本文化が世界の中で確固たる地位を占めることができるとも思った次第である。

そんなことは考えず、ただ単純に読み進めるだけでも十二分に面白い一冊ではある。
  7 人中、7 人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。

J-POP の良さを再認識 : い~じゃん!J-POP -だから僕は日本にやって来た- マーティ・フリードマン(本)

2008/6/22 3.14カラットのダイアモンドベスト13レビュアー

4点

和食と一緒に中華やイタリアン、インド料理などを日常生活の中で一緒に食べていても何も違和感を感じないというか、そうでないと逆に落ち着かない日本人らしく、J-POP ではひとつの曲の中にもクラシックからジャズ、ヘヴィメタル、ヒップホップと言ったあらゆる音楽の要素が詰め込まれていたりすることを本書で再認識した次第である。その上で改めて洋楽を聴くと、たしかに一曲の中にたくさんの要素を詰め込むようなことはしないようである。

いつ音程を外すかが気になって歌詞やメロディーを味わえない華原朋美や、30分ぐらいでお手軽に作ってしまったのだろうと思える量産体制に入った後のつんく♂の曲に高い評価を与えるなど、納得しがたい点もある。
  1 人中、1 人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。

見事なまでの説明です : 山本五十六の大罪―連合艦隊司令長官 亡国の帝国海軍と太平洋戦争の真像(本)

2008/6/22 recluseベスト66レビュアー

4点

「これらの元凶のすべては、昭和前期の狂気が淵源であって、GHQ7年間の弊害ではない。マクロに観察すれば、GHQ占領こそ.....日本の国家蘇生に裨益したのである。ポツダム宣言とGHQが、社会主義・共産主義思想の異常な汚染と呪縛から、日本を救ったのである」が著者の立場です。この前提の中で、今回は海軍という組織とその代表者である山本五十六が徹底的に解剖されることになります。何人もの海軍関係者が、GRUやNKGBの工作員として断罪されますが、相変わらず状況証拠の積み重ねと著者の推論が主であり、直接の証拠は明記することはできないようです。しかしながら、著書の呈示する仮説はたしかに魅力的であり説得力に満ち溢れています。というのはこの前提の下ではいくつもの海軍にまつわる謎が(謎の混迷に貢献した海軍関係者の戦後の著作の断罪も含めて)が明確に説明されるからです。私のような素人にとっても、1)海軍指導部の戦争指導の無責任さ(戦艦大和の使い方やトラック島での休日)、2)特攻の採用に代表される軍人としての職業的なリアリズム、責任感そして倫理観の欠如、そして3)ソ連を通じての最後の和平工作のグロテスクさ、はどうしても理解できないものでした。昔、あるアメリカの国際政治学者が、「真珠湾にいたる日本の政治の謎は社会科学的な分析よりも精神分析学の問題とした方がいい」と述べたのは有名な話ですが、たしかにこの作品は山本五十六のニヒリズムについては、明快なそして驚くべき社会病理学的説明を呈示しています。これは実際に読んでもらってその説明を味わってもらうしかありません。もっともこの作品は決して政治心理学の作品ではないことはいうまでもありません。最後の第8章は、著者の前作で説明されたダブル・スピークの手法により、私たちが習ってきたきた常識を覆す、「社会主義化を是とした」昭和前期の日本が見事に描かれます。すべてをスターリンとソ連の謀略に還元する著者の手法は仮説としては魅力的なものですが、魅力的過ぎます。著者の次の著作は、昭和前期の官僚制となるのでしょうか。
  2 人中、2 人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。

四季報も勿論、伝統ある素晴らしい本ですが…日経新聞をずっと読んでいると…こっちがねえ。。。 : 日経会社情報 2008年 夏号 [雑誌](本)

2008/6/22 生涯勉強。ベスト71レビュアー

5点

「日経 会社情報」を読む(と言いますか「企業の内容や情報をチェックする」が正しいですね。)と、普段から日経新聞を必ず一般新聞紙以外に読んでいる者としては何故か「違和感を感じない情報、そして新聞よりも一歩も二歩も踏み込んだ情報」であるなあ…と感じるようにこの頃なってきました。

四季報は確かに、それこそ「四季ごとの企業情報」なので…素晴らしいのは頭では理解しているのですが、どうしても日経を読み続けている者としてはこの「日経 会社情報」の方が「分かり易い。スッと頭に入ってくる。」と感じます。

こちらでは圧倒的に「四季報」の方が売れているようですが、一般の書店ではほとんど平積みの並びがどこでも「同じぐらい」かな、と最近とみにチェックして見ています。と言うことで今回の夏号については「日経 会社情報」をお薦めしたい気持ちになります。手にとって比べてみて下さい。
  2 人中、1 人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。

「人は二度死ぬ」、では人は二度目の"生"のために何を遺せるだろう? : 最後の授業 ぼくの命があるうちに DVD付き版(本)

最後の授業 ぼくの命があるうちに DVD付き版
最後の授業 ぼくの命があるうちに DVD付き版(本)

ランディ パウシュ,ジェフリー ザスロー,
発売日:2008/06/19

2008/6/22 ゴルゴ十三ベスト67レビュアー

5点

「人は二度死ぬ」という言葉があります。一度目の死は肉体が滅びる“肉体としての死”、二度目の死は“すべての人の記憶から消えたとき”です。ランディ氏の一度目の死は「数か月から半年」と宣告されています。その現実から逃げずに、むしろ真正面に見据えて、残された人生を全うしようとする彼の姿を見て感動しました。本を読み、DVDを見て、涙が止まりませんでした。彼が「最後の授業」で、「彼の子供の頃の夢を如何に実現し(or 夢にやぶれ)、その過程を通じて何を人生の教訓として学んだか」についてユーモアを交えながら楽しそうに語る姿を見ていると、「本当に余命半年の人なのだろうか」と思わせます。(実際には薬の副作用と闘いながらの講義だったことが本に書かれています)
彼の姿を見ていると「与えられた環境で如何に振舞うかという最後の自由は奪われない」(「夜と霧」(V.E.フランクル)を思い出します。(彼に言わせれば“We cannot change the cards we are dealt, just how we play the hand."となります) 「人生の意味を見出している人間は苦しみにも耐えることができる」の実例がココにあります。フランクルによれば人間が実現できる価値は創造価値・体験価値・態度価値の3つです。最後の『態度価値』とは『人間が運命を受け止める態度によって実現される価値』のことです。本作品から『態度価値』の好例を学ぶことができました。感謝です。
こうして、彼の雄姿が映像として残り、彼の人生のメッセージが本に残ることで、彼の家族・友人だけでなく、我々読者(視聴者)の心にも長く残ることでしょう。彼の"二度目の死"は かなり先になるものと思われます。
【追記】講義の映像・資料・Transcriptは"Randy Pausch's Web Site"から入手できます。
  9 人中、8 人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。

関西弁の人生訓話が耳に響く、心に響く : 仕事で大切なこと(本)

仕事で大切なこと
仕事で大切なこと(本)

松下 幸之助,
発売日:2008/05/10

2008/6/22 ゴルゴ十三ベスト67レビュアー

5点

「経営の神様」松下幸之助氏の訓話(肉声)がCD収録されています。私はiPodに入れて愛聴しています(サイズは34MB)。音質は決して良くはありませんが、肉声は紙面の言葉に勝ります。CDシングルなみの値段で、CD収録内容を活字におこした文章と補足エピソードも記載した小冊子もついてくるのですから、これはお買い得でしょう。

【収録内容:約46分】
第1話 仕事に面白味を感じよう、第2話 ほんとうの成功とは、第3話 ダメな師匠から名人が育つ、第4話 社会正義に沿って最善の道を、第5話 失敗して成長する、第6話 一年一年どれだけ成長しているか、第7話 社会のためにわが仕事はある、第8話 愉快に考えると幸せが来る、第9話 苦しさに境地をひらく、第10話 素直な心を養う

松下氏の人生哲学(企業は社会の公器("水道哲学")、(会社は)物をつくる前に人をつくる、素直な心で見る、自然の理法 ...)が本書の訓話・補足エピソードから滲み出ています。(「成功の法則−松下幸之助はなぜ成功したのか」(江口 克彦)を前もって読んでいると 松下氏の言葉の背景が良く分かります) そして松下氏の言葉の一言一言が胸に響きます。Google創業者やジョブズの言葉(※)とも共通する処が多々あるんだなぁと改めて気付き、その意味でも愉快でした。
(※)「ウェブ時代 5つの定理 この言葉が未来を切り開く!」(梅田望夫)
  1 人中、1 人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。

「答えのないものを考え続ける習慣が人間を強くする」 : プロ棋士の思考術 (PHP新書 531)(本)

プロ棋士の思考術 (PHP新書 531)
プロ棋士の思考術 (PHP新書 531)(本)

依田 紀基,
発売日:2008/06/14

2008/6/21 ゴルゴ十三ベスト67レビュアー

5点

囲碁・将棋の名棋士の著した"人生哲学本"は好んで読んでいます(※)。どの棋士も違った人生を送っているので違った表現にはなりますが、"充実した人生を送るための心構え"というものは極めて普遍的だなぁと気付かされます。そしてそれは勝負師の世界だけでなく他の分野(ビジネス、科学、...)でも十分通用する話だと思います。
本書からも、面白い人生法則を今までとは違った切り口で学ぶことが出来ました。小学校時代に「ほぼオール1」で劣等感の塊だった著者が、如何にして囲碁界のトップ棋士に登りつめるに至ったか、その波瀾万丈の半生を振り返りながら、その過程で体得した"人生観"が分かり易く書かれています。特に、大局観を磨き 勝ち続けるための「八つのK(感動、繰り返し、根本から考える、工夫を加える、感謝、健康、根気、虚仮(こけ)の一念)」は、けだし名言です。考えるプロならば、この言葉通りの人生を送っている筈です。ただ「勉強している」と思っているうちは本物ではなく、「感動に出逢っている」「心に沁みる」というレベルまで到達して本物、という訳です。また「碁には答えというものが用意されていない。(中略) しかし、答えのないものを考え続ける習慣が人間を強くする」という言葉は、人生や社会でも同じことが言えますね。他にも色々と面白い言葉が見つかりますので、探してみて下さい。私は著者の人生を変えた中村天風氏の著作にも当たってみようと思いました。

(※)「人間における勝負の研究」「人生一手の違い」「運を育てる」(米長邦雄)、「決断力」「簡単に、単純に考える」(羽生善治)、「人生、意気に感ず」(藤沢秀行)、「勉強の仕方−頭がよくなる秘密」(米長・羽生)、「戦いはこれからだ」(米長・藤沢)
  5 人中、5 人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。

エアライン最新ニュース30 : Pen (ペン) 2008年 7/1号 [雑誌](本)

2008/6/21 nyベスト19レビュアー

4点

特集の「エアライン最新ニュース30」という企画はいままであまりみたこと
がない切り口でした。
機体としての飛行機ということではなく、どちらかというと航空ビジネスとい
うものをまんなかに置いて、トレンド、航空機のメカニズム、デザイン、旅行、
サービスというカテゴリでまとめている。
深掘りした取材にはなっていないのだけれど、写真もふんだんで眺めていると
なんとなく楽しくなるような内容でした。

  2 人中、2 人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。

The American Accent Guide, 2nd Editionと同内容(MP3版) : The American Accent Guide: A Comprehsive Course on the Sound Sytem of American English(本)

2008/6/20 ゴルゴ十三ベスト67レビュアー

5点

iTunes/iPod等のMP3音声CDに対応した環境があればOKだと思います。
私は"book and 8-CD"版(ISBN-10:0963413945)を持っていますが、本製品は(英語の読み書きに抵抗感のない)英語中級者以上の方に断然オススメできます。(→ レビューしました)
本製品やpodcast(例:"The American English Pronunciation Podcast")を併用すれば米語発音に慣れ親しむことが出来るようになるでしょう。日本語テキスト(CD付)から始めたい初心者の方は「英語舌のつくり方」(野中泉)や「聴こえる!話せる!ネイティヴ英語 発音の法則 」(長尾 和夫)等が良いかと思います。
  1 人中、1 人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。

DVD映像を五感で感じながら味わって欲しい! : 最後の授業 ぼくの命があるうちに DVD付き版(本)

最後の授業 ぼくの命があるうちに DVD付き版
最後の授業 ぼくの命があるうちに DVD付き版(本)

ランディ パウシュ,ジェフリー ザスロー,
発売日:2008/06/19

2008/6/20 まぁちゃんベスト77レビュアー

5点

死を覚悟した人間が話す話はこんなにも笑えて泣けるものなのだろうか!

ランディさんが人生を通じて学んできたことを伝える情熱をひしひしと感じる。

時には辛口なユーモアをはさみながらグイグイと話術にひきこまれている。

とにかく見てください。

人生の在り方を学べます。
  10 人中、5 人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。

家族の絆を描いて、ほろ苦さと切なさが胸に迫ってくるタイムトラベル小説 : 地下鉄(メトロ)に乗って (講談社文庫)(本)

2008/6/20 ベスト78レビュアー

4点

 四十代半ばのサラリーマン、小沼真次(こぬま しんじ)が、地下鉄構内で何度かタイムスリップしながら、不仲な父の過去や三十年前に亡くなった兄の死の真相などを知っていくというストーリー。
 
 レトロな懐かしさを漂わせた話の雰囲気。失われていた父親と息子の心の絆が、徐々に再生していく話の展開。ほろ苦く、切ない味わいが、ツボを心得たストーリーテリングに乗って、じわじわっと心の中に迫ってくるところ。作者の初期の作品ですが、さすがに上手いもんだなあと堪能させられました。

 主人公が、地下鉄の駅の不思議な出口で、最初のタイムスリップを経験する件り。文庫本の39頁。その辺からですね、話にすーっと引き込まれていったのは。ノスタルジーとファンタジーとを掻き立てるその記述に、「あ。いいなあ」と。

 地下鉄通勤者のなかでも、特に、銀座線を利用する方々におすすめしたいタイムスリップ小説。次の文章なんか、実に素敵でぐっとくるじゃないですか。

<喪われた時代の哀しみと安らぎは、永久にこの小さな地下の世界に封じこめられている。これはサブウェイでも、アンダーグラウンドでも、メトロでもない。昭和二年からまっすぐに東京の闇を駆け抜けてきた「地下鉄」なのだと、真次は思った。(ちかてつ)、と胸の中に平仮名で書くと、おとぎ話のマッチのように哀しく暖かい灯が心にともった。>(文庫本 p.174〜175)
  2 人中、1 人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。

慰霊する人間たち : 戦後日本と戦争死者慰霊―シズメとフルイのダイナミズム(本)

2008/6/19 ソコツベスト60レビュアー

5点

戦争死者慰霊に関する論点が、突っ込み具合にそれぞれ深浅はありこそすれ一通り言及されている感があり、当該のテーマに関心のある人はまず参照すべき文献であるといってよい。前半は先行研究の整理、著者の理論的枠組みの提示、そして本書独特の「系譜的理解」という視点を導入した後、後半では長崎原爆慰霊をめぐる事例研究からなる。
私的に特に興味深かったのはこの「系譜的理解」というので、要するに近代の戦争死者慰霊の背後に、前近代の宗教的・民俗的な心性や実践との共通性や断絶製を見出していく作業なのだが、この個々の慰霊現象の奥にある歴史的な深層の掘り出し方が本書の魅力として大きいと思った。たとえば、原爆によって自己の生のみならず多くの親族もまた失った者たちに対する人々の追悼と記念の実践に、無縁仏供養と近似した感性を読み取る、とか、かつての風習に従えば「怨霊」と化していたであろう非業の死者たちも、国家により「英霊」として集合的に祀られるようになり、民衆の霊魂に対する態度が巧みにコントロールされるに至った、等々。
また、見知らぬ死者にふれた人々が、その「三人称」の死をわが事のように受け入れ慰霊に向かっていく際の理路の追跡も、考えさせられるところ大であった。川を流れる遺骨を目撃したことや、自分も誰も知らないまま孤独に死んでいたかもしてないという不安の感覚を契機として、「一人称」から「三人称」の死へと想像が広がり、あるいは、家族や友人の死に際に立ち会えなかったことや、自分の子供を喪ったことなどの経験を共有する遺族たちが、その「二人称」の死の経験を媒介として、お互いの「三人称」の死を「二人称」のそれへと連繋していく。
こうした、人間にとって死者とは何か、という問いを熟考するためのヒントに満ちた事態が数多く紹介されており、意義深い。
  1 人中、1 人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。

これでお終いです : ケンコー全裸系水泳部ウミショー 9 (9) (少年マガジンコミックス)(本)

2008/6/18 Notre Dameベスト61レビュアー

5点

 さて、アニメ化されそれなりに成功した作品もこの巻で最終となりました。8巻にて選手になると宣言したものの、相変わらずカナヅチな要です。然し、伊織Coachとのトレーニングのお陰で泳げるようになりました。けど、引退したはずの織塚、黄瀬、イカマサの3人はちゃんとことあるごとに出てきます。まあ、そこがこの作品を締めているところなのでしょうけど。途中ではちゃんと静岡さんと姫川さんたちが何かやらかしてくれます。それにしても脱力している水泳部の作品はこれまで無かっただけに良い作品でした。それに、その後のことも書かれていたので良かったです。
 なお、限定版には作者のイラスト集もついてきます。書き下ろしの姫川さんと静岡さんは妖艶で良い感じです。作者の次回作品も期待です。
  18 人中、9 人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。

この本を読んで一番感じたこと。そして今後を考えた場合…。 : なぜ日本人は学ばなくなったのか (講談社現代新書 1943) (講談社現代新書 1943)(本)

2008/6/18 生涯勉強。ベスト71レビュアー

5点

齋藤孝教授。…いったい、この人の出版した本は何冊なのか、そして全部読破したのはどのくらい居るのか…そういう意味でも興味深い、「とても文章に長けた」同世代のお一人ですね。頭が下がります。

今般は「学ぶ意欲こそ、生きる力であるのに…学ぼうとしないでひたすら受け身の快感にひたる若者」をまず取り上げ、「学ぶ意欲の復権、学ぶ構えの復権」を説いておられます。

今回の齋藤教授の本著を大雑把にまとめると以下の論点が挙げられ、これを若い人たちは改善すべき…そう考えていらっしゃる、僕はこのように理解致しました。

1)教師等に尊敬の念を抱いていた垂直社会が崩壊し、尊敬のない社会=水平社会、或いはインターネットの普及による情報のみを取得する社会への変化。これに対する警鐘。

2)「やさしさ=傷つきやすさ」、そして「濃い付き合いをしない若い世代」=「自分一人の自由を優先的に考える事へのすり替え」への警鐘。

3)「アメリカ化=60年代陶酔型ロック+麻薬+性の解放」=「情熱の欠如、そして教養への反発と無関心」。

4)「書生=修行=深交力」の完全な欠如。

5)「教養主義の欠落」(=自分自身を掘り下げて生きる「哲学」勉強の完全な欠如。)

6)上記の解決方法としての「他者との静かな対話である読書の勧め」。他方で「ガンダム至上主義への批判。J-POP 至上主義への警鐘。」

…非常に簡単にまとめてしまいましたが、以上でしょうか。

…かの美輪明宏さんも…また近著では東大の姜尚中教授も…更には発言はせずともビートたけしさんのご自身の姿勢からも「今の若者は読書をしていない!」ということは明確に答えられています。

僕は「読書から一番得られる事柄」は「自身とは異なった思考の人(現在の人、過去に生きていた人を含む。)の考え方を学び、それを自分なりに考察しながら自身の中に一部は溶け込ませ、一部は排除する事」ではないか、そう感じております。ただし、ロック・ミュージックについては齋藤孝教授とは少し異なり、「非常に自身のアイデンティティ確立に影響を受けたロック・ミュージックがあった!」事を敢えて挙げておきますが…。

一番危惧するのは…「深い、濃い付き合い方を本当にしていないなあ…!」と感じる人が相当数多い事でしょうか。こうした観点を考察するためにも、本著は是非通読してみて下さい。お薦めします。
  4 人中、2 人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
371件中 1件から20件までを表示 | 次のページ >