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Amazonの達人100名がナットクした、良いものだけを厳選紹介。

心に染みることばと出会い、ストンと心に入ってくる : 3つの真実 人生を変える“愛と幸せと豊かさの秘密”(本)

2008/6/11 くろやぎベスト93レビュアー

5点

『鏡の法則』で100万部のベストセラーを放った野口さんの2年ぶりの書き下ろし。「幸せって何だろう」「本当の豊かさとは?」を考えさせてくれる、小説じたての自己啓発書です。


既にいろんな方が推薦のことばを書いているので、私からは2つだけ。


その1。本書を読む姿勢。

自分の仕事のこと、家庭のことを思い浮かべながら、一言ひとことを味わって読む。
それが、ストンと心に入ってくる一番の方法です。


その2。
本書で出会った、たくさんの心に染みることばの中からひとつだけ紹介。

野口さんの前作『鏡の法則』にも関連する、次のような言葉です。


  鏡の法則の視点で他人を裁かないことじゃ。

  たとえば、頑張っても豊かになれない人を見て、『きっとあの人は、
  与える心が足りないのだ。だから豊かになれないのだ。この人は心を
  あらためないとダメだ』などと、心でその人を裁いてしまうのでは
  ないかね?


せっかくすばらしい“3つの真実”を読んでも、それを自分のことと捉えずに、他の人に当てはめる。しかもマイナス評価のために使ってしまっては、“3つの真実”は何の力も発揮しません。

最初から最後まで、自分のために書いてある。
これが、良書を最高に味わうための最良の心構えだと思います。
  9 人中、8 人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。

まさに水着オンパレード : 水色スプラッシュ 2nd season (角川コミックス ドラゴンJr. 112-2)(本)

2008/6/11 Notre Dameベスト61レビュアー

5点

 さて、セカンドシーズンに入っても京橋くんが水泳部員たちに弄ばれます。出てくる女性がほぼ水着しか着ていないのもこの作品ならではです。水着は今話題のス●ード社は着用していませんけど。けど、ウミショーとは違い連載誌が少年向けでは無いため、若干過激な内容になっていますが、面白い作品です。けど、この作品の主人公や仲間の苗字の全てが大阪の地名若しくは駅名になっている人は何人いたでしょうか?まあ、漢字をみれば解りますけどね。
  13 人中、11 人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。

コンパクトに纏められています : 刑罰論序説(本)

刑罰論序説
刑罰論序説(本)

大越 義久,
発売日:2008/05/29

2008/6/11 Notre Dameベスト61レビュアー

5点

 刑罰論序説と言うことなので、刑罰の歴史、刑罰の方法などの解説を重点的に行っています。問題提起はあまりなされていませんので、他の刑事政策のテキストで補完するしかありません。それでも初学者に向けての内容はこの程度で充分だと思います。本格的に研究したければ藤本哲也先生のテキストを読めば良いわけですから。刑事立法が乱立する中で、この程度で纏めて次回の改訂を待って更なる刑罰論のテキストを待つのが賢明だと思います。何度も言いますが、初学者および法学部の初年度に用いるテキストとしては充分な物だと思います。
  14 人中、10 人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。

さて、そろそろ本筋に入ります : ご愁傷さま二ノ宮くん3 (角川コミックスドラゴンJr. (KCJ115-3))(本)

ご愁傷さま二ノ宮くん3 (角川コミックスドラゴンJr. (KCJ115-3))
ご愁傷さま二ノ宮くん3 (角川コミックスドラゴンJr. (KCJ115-3))(本)

鈴木 大輔,浜田 レイジ,高苗 京鈴,鈴呂 灰司,
発売日:2008/06/09

2008/6/11 Notre Dameベスト61レビュアー

5点

 アニメ化されて人気の作品のコミック版です。ちょっと作画に難がありますが、面白く読めます。これまではオリジナルストーリーを展開してきましたが次巻からはノベルの筋に入っていくようです。さて、相も変わらず真由と麗華の二ノ宮くんを争う攻防は面白いです。ここでも麗華さんはいいようにあしらわれているのが面白みを倍増させてくれています。アニメでも思いましたが、この作品は麗華さんで持っているのではないかと勘違いするほどです。コミックはコミックで割り切って読む方が面白いかも知れません。
  13 人中、11 人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。

ますます分かり易くなっています : 刑事訴訟法 第5版(本)

刑事訴訟法 第5版
刑事訴訟法 第5版(本)

白取 祐司,
発売日:2008/03

2008/6/11 Notre Dameベスト61レビュアー

5点

 本書も5版目になり、益々わかりやすさに磨きがかかっています。旧版から受け継がれている被害者側に立った刑訴理論を展開しています。学部生、法科大学院向けに書かれています。然し、初学者にも読めるようになっています。けど、ここまで、捜査側ではなく被告側にたったテキストは本書だけでしょう。そう言う意味でも本書は良書かつ読まなければならない本です。
  12 人中、10 人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。

第一人者の著書です : 刑事政策概論 全訂第6版(本)

刑事政策概論 全訂第6版
刑事政策概論 全訂第6版(本)

藤本 哲也,
発売日:2008/04

2008/6/11 Notre Dameベスト61レビュアー

5点

 さて、日本における犯罪学の権威が書いた刑事政策のテキストも6版も数えました。本書を超える刑事政策のテキストは現在、過去とも見あたりません。
 さて、内容は改編、制定された法律をサーヴェイしています。言うまでもなく、内容はもの凄くレベルは高く、然し読むのに全く苦になりません。昨今、死刑の問題にも触れています。本書では死刑廃止、死刑存置とは別にこれと替わる代替案を提示しています。また、昨今の少年犯罪、出会い系サイト、等の現代社会が抱える問題にも言及がなされています。本書は学部ように書かれていますが、刑事政策に興味を持つ人にも充分に読みこなせます。
  12 人中、10 人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。

考えましょう : 暮らしに思いを馳せる経済学―景気と暮らしの両立を考える(本)

2008/6/11 Notre Dameベスト61レビュアー

5点

 かつて神戸大学にて教鞭を執られていた著者が初学者向けに分かり易くしかもレベルは落とさないと言う素晴らしい本です。我々の身近な暮らしと景気とを関連づけて解説されています。「小泉・竹中”なんちゃって構造改革”」が日本経済と景気にどれだけの影響を与えたか、世界規模になったサブプライムローン問題にも触れています。本書を読めばこの問題点がどこの有り、我々の問題意識を高めてくれますし、その視座を本書は与えてくれます。また、今後現役世代が背負うことになる財政赤字についても触れられています。この赤字を何とかしなければ見せかけの景気回復ではなく本当の景気回復はなされないことにも触れています。非常に示唆に富む本です。分量、質、価格とも問題ないです。
  15 人中、13 人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。

易しく学べます : カジノ資本主義の克服―サブプライムローン危機が教えるもの(本)

カジノ資本主義の克服―サブプライムローン危機が教えるもの
カジノ資本主義の克服―サブプライムローン危機が教えるもの(本)

日米金融比較研究会,相沢 幸悦,
発売日:2008/05

2008/6/11 Notre Dameベスト61レビュアー

5点

 世界中を混乱に陥れたサブプライムローン問題は世界経済を混乱の渦に巻き込んでいます。本書はマルクス経済学からのアプローチからこの問題について考察がなされています。サブプライムローン問題を考える上で過去の経済危機について丁寧に解説がなされています。この説明は非常に示唆に富みます。そして、日本がアメリカに追随していくさまも考察されていきます。「構造改革」(小泉・竹中なんちゃって改革)のお陰で日本は疲弊仕切っています。その事を念頭に置きながら本書を読むといかにしてカジノ資本主義の弊害が悪なのかが解ります。分量も手頃で必要な知識は網羅できていますので、お買い得です。
  13 人中、10 人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。

本格的な体系書です : 信託法 第3版(本)

信託法 第3版
信託法 第3版(本)

新井 誠,
発売日:2008/03/08

2008/6/11 Notre Dameベスト61レビュアー

5点

 新信託法が施行されて3版を出版したものです。旧版からがらりと変わったのが信託法自体が85年ぶりの大幅な改訂により、一層、一般人には難しく縁遠い物になってしまいました。せいぜい、信託銀行で説明を聞く程度でしか在りません。こんなときに本格的なテキストとして本書の意義が在ります。きちんと体系的に書かれているので、難しいかと思われるかも知れませんが、順番を踏んで読んでいけば解るようになっています。多分、利用するのは実務の方が多いかと思います。体系書としては本書が一番理解できるものと思います。
  20 人中、10 人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。

面白いですよ : かみingど~る (マンサンコミックス) (マンサンコミックス)(本)

2008/6/11 Notre Dameベスト61レビュアー

5点

 フィギア好きで、幼なじみで巫女さんに憧れを抱く主人公に、主人公が作り上げたフィギアに神が乗り移ってドタバタを繰り広げるちっとエッチなコミックです。著者の作品にはお約束のツインテールの女性も出来てきますので、「萌え」どころはキッチリと押さえてあります。然し、エッチなところは比較的抑えめです。著者が女性だけに女性の描き方は流麗です。「番台さん」が終わってこの作品が始まりましたので、これからの展開に大いに期待できます。
  12 人中、11 人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。

監督と選手、それぞれの思いにグッときた : おおきく振りかぶって Vol.10 (10) (アフタヌーンKC)(本)

2008/6/11 ベスト78レビュアー

5点

 夏の選手権・埼玉大会3回戦、西浦高校 対 崎玉(さきたま)高校。

 モモカンが4番打者・花井の成長を期待してかけるプレッシャー。本来の4番打者・田島に対する花井の、いい意味でのライバル意識、対抗心。3回戦の試合の流れの中で、この二つのテーマをうまく掬い上げて描き出しているなあと、そこが印象に残りましたね。
 「ほっといたら花井君は田島君の陰にいることに慣れてしまう」「それは花井君にとっても田島君にとっても すごくもったいないことよ!」というモモカンの心の声に、うんうん、そうだよねぇと、頷いておりました。

 あと、「打っても守ってもいっつも田島が目の前にいて どーやったら こいつ超えられんだよって」という花井の独白を読んで、ふと、門脇秀吾と瑞垣(みずがき)俊二の関係、互いの立場と思いに通じるところがあるなあって気がしました。門脇と瑞垣のふたり、あさのあつこの小説『バッテリー』シリーズと、番外編の『ラスト・イニング』に出ています。

 ラスト一コマの台詞で作者が張った伏線が、どこで、どのように効いてくるのか。11巻以降が楽しみです。
  5 人中、3 人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。

楽しみました。有川さんありがとう! : 図書館革命(本)

図書館革命
図書館革命(本)

有川 浩,
発売日:2007/11

2008/6/11 夢追い虫ベスト88レビュアー

5点

これまでは一冊にいくつかの戦いが盛り込まれてたけど、
今回は一冊まるごと一つの戦いが描かれてます。
かつてない大規模な戦いで、その分、郁の活躍度&ムチャ度もハンパないっ!!

4作目ともなると読者ももうすっかり激甘に慣れてしまって、
いくら砂糖を投入されてもついてけます。
むしろ中毒症状の如く、甘さを求めてる、みたいな?

甘さはもちろん「ホテルに泊まった時、化粧水どうしよ〜」みたいな
女にしかわからないエピソードが細かに書かれてあるのも好きなの。
乙女の恋心だけじゃなく、こんなとこまで女子として共感できちゃう。

バカップルって身近にいたり、ナマで目撃すると腹がたつもんだけど、
郁と堂上教官の場合は許せちゃうんだよな〜。

こんなにキャラがしっかりしてて、魅力のある作品ははじめて。
いろんなはじめての気持ちをくれたシリーズでした。大好きですっ!

そして・・・
好きな本が自由に読めるって、本当に幸せなことなんですね。
  1 人中、1 人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。

まさか東洋経済新報社から出るとは : 「はだかの王様」の経済学(本)

「はだかの王様」の経済学
「はだかの王様」の経済学(本)

松尾 匡,
発売日:2008/06/06

2008/6/10 Notre Dameベスト61レビュアー

5点

 置塩門下の松尾先生が書いた非常に面白い経済学の本です。基本はマルクス経済学なのですが、ゲーム理論なども駆使して、マルクス色を薄めています。著者曰く、マルクスも新古典派も行き着く先は同じと言いますが、極論を言えばそうかも知れませんが、方法論も思想背景も違うのにこの試みは野心的で非常に評価できます。マルクスは資本主義の矛盾点を古典派は最適な資源の分配をと。最初はゲーム理論を持ちいて次第にマルクス再入門らしくなっていきます。近代経済学、マルクス経済学(置塩色が強いけど)に精通した著者ならではの作品だと思います。今、マルクスや「蟹工船」などが再評価されている今こそ読んでみるのも良いかもしれません。
  38 人中、25 人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。

非常に面白い対談集です : 生きてるだけでなぜ悪い?―哲学者と精神科医がすすめる幸せの処方箋(本)

2008/6/10 Notre Dameベスト61レビュアー

5点

さて、精神科医と哲学者の対談集です。どういう内容になるか楽しみでしたが、期待を裏切らない内容でした。ちょっと双方とも遠慮気味な対談でしたが、楽しめました。現代社会の問題から生きるとはまで幅広い内容で切り込んでいます。精神科からのアプローチ、哲学からのアプローチと非常に読んでいて感心させられる内容でした。中島さんも2冊目の共著となりましたが今までとは色合いの変わった内容で良かったです。「幸せの処方箋」と書かれていますが、やはりこの点は中島さんと香山さんの意見の相違は面白いです。
  25 人中、24 人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。

目がさめる思い。これが2008年上半期の一番の収穫。 : 経営の未来(本)

経営の未来
経営の未来(本)

ゲイリー ハメル,
発売日:2008/02/16

2008/6/10 佐倉ごるふベスト18レビュアー

5点

昨今、イノベーション流行(はやり)で、技術イノベーション、
製品イノベーション、ビジネス・イノベーション、
マーケティング・イノベーションなどなど、
あちこちで語られることの多い「イノベーション」。

しかし、企業や組織の経営管理については、組織の階層構造や課業管理などの
点で、実は100年前のテイラー時代のアイデアが根本にあって、
経営管理そのものは、「不変」「普遍」と思いこんでいます。
しかし、著者は、経営管理の進化は、果たして頂点に上って進化する余地
はないのか?と冒頭で課題を提起します。

本書では、この経営管理イノベーションに焦点をあて、「経営管理は
その転換点を迎え、未来に向けてイノベーションを行うべき」と結論づけます。

最も注目すべきは、現在までの経営管理手法が、「従業員」という、
工業化社会の歯車を生み出し、彼、彼女の個性や創造性、自由意志や考える
力を無視し、管理する側と管理される側という枠組みで、資源配分、効率の
追求にまい進してきた歴史的経緯があるが、知識社会や脱工業化社会では、
その枠組みが適合しなくなっている、という指摘が、斬新で、新鮮です。

近代経営管理の総括部分を読んでいると、「なぜ管理職がいるのか」、
「なぜ、命令は上から下なのか」、「なぜ現場の意思決定が大事なのか」など、
卑近で素朴な疑問に対する、ヒントを読み取ることもできます。

過去の経営管理を整理し、これからの新しい経営管理イノベーションを考える
ヒントを多数検証していく中で、例として、グーグルの「経営管理のない経営
管理」やゴアテックスで有名なゴア社のフラットでコミュニティベースの
組織運営、さらに、オープンソース・ムーブメントに、今後の「経営管理2.0」
のヒントを垣間見るなど、正統派や伝統的な固定観念からは遠い、周縁から
の革新の発生、イノベーションの種を紹介し、マネジメントの未来を高らか
に提言しています。

また、旧式経営の象徴とも見れる、IBMが、大鉈をふるって
大改革をした際の顛末をも詳細に紹介し、経済環境のスピードが早まり、
従来とはまったく質までも異なる競争世界において、いかにして
経営管理のベスト・プラクティスを模索し、実行していくか、の後押しを
本書で試みています。

スター経営者にスポットライトがあたりがちな、米国型会社経営では
なく、組織のDNAを解剖し、永続して進化していく、組織の経営管理の
越し方行く末を、最新のWeb2.0状況をも取り込みつつ、新しい組織と
人間の創造活動の営みの未来を指し示す、独創的で稀有な、すばらしい
ビジネス書にめぐりあえました。

蛇足ですが、一見、「堅い文章」「抽象的な話」な予感がしますが、
実際には、内容のわりには、文章が平易だし、具体例や他文献の引用も
織り込まれて、この手の堅い本にしては、読みやすいです。

  1 人中、1 人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。

死ぬまで参照する思想 : 自死という生き方―覚悟して逝った哲学者(本)

2008/6/9 ソコツベスト60レビュアー

5点

哲学の最大のテーマは「自分」の存在をめぐる問いにあると私は考えるが、とすれば「自死」ほど哲学の根源に迫った思考をともなう人間行為はないだろう。それは、そもそもの「自分」の有無をほとんど愚直なまでに具体的に考えつくす極めつけのアクションだからである。その哲学的アクションをきちんと実行し、そこに至るプロセスの思索を明快に提示することに成功した著者に、まず圧倒的な敬意を抱く。たとえば、若い頃は自己の人生や自己を取り巻く世界をストレートに問い直していたような「思想家」が、しばしば、世間的な名誉を獲得し老熟し日本文化論者みたいになる無様に比べたら、著者の姿勢は何と潔く真っ当なのだろうか。
老いることは醜い、自然死は通俗的なイメージに反して結構つらい、神や仏は信頼できるかも知れないが、その信頼も揺らぎやすかろう、であるとすれば、自分が自分の人生の充実さにある程度は納得した頃合を見計らって、自覚的に自らに死を与えるのが正しくはないか、というのが著者の結論である。日本人が個人の名誉や尊厳を守り主張する思想として彫琢してきた「武士道」を参照しつつ、著者はこの結論の意義を述べていくのだが、ひとつの意見として肯定できる。周りの人間が傷つくから、という批判も無論、正統だが、しかし個人主義者の自死論としてはこれで正解だと思う。自らの最期を自らの理念により決定できないのなら、個人主義など成り立たない。
私はまだ20代のワカゾウなので、老いの醜態を体験したことはないし、そう近いうちには死ぬような気がしないし(これは思い込みだが、かなり蓋然性の高い思い込みだろう)、また著者のいう人生の充実感=「極み」の経験も恐らく足りないように思えるので、これからもしばらくは生きていくつもりである。が、この本で提示された「自死」の思想は、この後の自己の人生において、その人生を根本的に反省しようとする際には、常に思い起こされる発想になるのではないか、という予感がしている。そういう、「自分」の生死に関する思想・哲学の一つの「型」を提供してくれた、これは「自分」という存在にとっての名著である。
  3 人中、2 人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。

チャック本の最高傑作! : チャック・スペザーノ博士の「セックスは、神さまからの贈りもの」(本)

2008/6/9 まぁちゃんベスト77レビュアー

5点

僕達の住む社会は「セックス」の話をするのはタブー視されていて、まじめなセックスの話をする機会に恵まれてきませんでした。

「セックスとは何か?」という話をチャックがユーモアを交えて単刀直入にズバッと切り込んでいます。

今までになくチャックの話がわかりやすいのです。

それはVOICE社の喜多見社長自らがインタビューをしているからなのでしょう。

するどい視点からの質問がチャックの叡智を見事に引き出しています。

セミナーにおけるクライアントさんとのカウンセリングのやり取りもエキサイティングです。

ヨプのんさんの一コマ漫画もセクシャリティという深いテーマを笑いに変えてスムーズに理解することにとても役立っています。

スピリチュアルな視点からセックスを知りたい方には、たくさんの洞察が訪れることでしょう!

「セックスと人間関係」「セックスと自己成長」「セックスと悟り」というテーマにピンと来たら購入です(笑)

セックスから無限の可能性が見えてきます。
  13 人中、13 人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。

落ち着いた週末の午後に・・・ : 恋のかたち、愛のいろ(本)

恋のかたち、愛のいろ
恋のかたち、愛のいろ(本)

唯川恵、小手鞠るい、畠中恵、原田マハ、ヴァシィ章絵、朝倉かすみ、角田光代,
発売日:2008/02/19

2008/6/9 アジアの息吹ベスト86レビュアー

4点

柔らかい雰囲気の女性作家を揃えた
小洒落たアンソロジー、という枠から
一切はみだすことなく編まれた一冊。

予想外の収穫を得ることは無いが
一冊を通して落ち着いた週末の午後に、
読み終えたくなる逸品。
  1 人中、1 人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。

猫......... : 猫と庄造と二人のおんな (新潮文庫)(本)

猫と庄造と二人のおんな (新潮文庫)
猫と庄造と二人のおんな (新潮文庫)(本)

谷崎 潤一郎,
発売日:1951/08

2008/6/8 recluseベスト66レビュアー

4点

doris lessingにも猫を題材にしたエッセイや作品がいくつかありましたが、猫に魅入られた作家が描く猫の描写はいつも似てくるようです。犬と比較しての猫の非社会性や冷淡さが世間では流通していますが、このような作家による描写は猫それぞれの個性や優しさや思いやりを指摘する点で共通するものがあります。ただこの作品のテーマが、猫を中心として猫の目から見た人間関係の描写と風刺かというと、そうとは言い切れないようです。猫自身は決して独白することなく、猫の様々な行動もこの作品の登場人物である人間のそれぞれの立場から見て状況的に解釈されていきます。猫はあくまでも登場人物の時々の心理を投影した存在のままで、猫の「独善」の本質的な秘密の根源は最後まで不可解なままです。そして作品に落ちはありません。この作品のもうひとつの秘密は関西弁がかもし出す独特の雰囲気です。外来種の猫と関西弁という二つはなんともいえない融合を示しています。今回一部会話の部分を音読しながら読んでみましたが、この関西弁ははたして本当の関西弁なのでしょうか。本来共存し得ないであろう、細かい差異を持つ様々な関西弁の人工的な混合物、つまり作者が新しく自分のイメージの中で作り上げたどこにも現実には存在しない道具と手段としての「関西弁」の印象がぬぐえません。
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“自分という仕組み”“私という現象”って捉え方こそが「人間」である : 漱石母に愛されなかった子 (岩波新書 新赤版 1129)(本)

2008/6/8 盥アットマークベスト63レビュアー

4点

 「青春の終焉」「出生の秘密」の、その先の敷衍を、漱石に絞ってやるなんてな。自分ってのがもともと他者から出来上がっているっていうね。自分にとって最初の他人である母親から認められること、自分が母親の身になって自分を認めることが自分が自分であることの証になるっていう。

 自分について考えることは人間について考えることです。なぜなら、人間はすべて自分という仕組みを持っているからだ。誰もが私なのです。人間ひとりひとりは有限だが、この自分という仕組み、私という仕組みは無限である。

 この、“自分という仕組み”あるいは“私という現象”って捉え方こそが、人間の可能性だよね。

 他者に対して、そしてより多く自分自身に対して、自分をどのようなものであると認めさせたいか、そういう人間の心理そのものが人間関係すなわち社会の所産...

 母に愛されなかった子という主題は、かつて公共のものとしてあった...

 つまり、「公こそ私であって私こそ公」っていう公私の逆説、これこそが人間の根源なんだよね。ただ三浦雅士を自分なりに読み継いで来たものとしては、それってそうだよね、って感じで、目からウロコって感じではない。逆に、漱石の小説に出てくる登場人物たちの「じゃあ、消えてやるよ」といったわかりやすすぎる態度や、愛されていることに気づかない鈍感さはウンザリっていうか、勝手にどうぞ!って思っちゃうんだよな。もちろん、“自分という仕組み”“私という現象”っていうイコール文学みたいなところをガッツリ押さえていたのはすごいんだけど、やっぱ、それ以降、今に至る文学は、それなりに、同じ主題でも微分積分してるっていうか、ストレートじゃないっていうか、手を変え品を変えしなきゃ漱石と一緒になっちゃうっていうね。
 今回も楽しませてはもらったけど、正直、「青春の終焉」「出生の秘密」ほどの衝撃はなかったかも。
  1 人中、1 人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
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